女性特有の悩み「PMS」の原因と対処法

生理が近づくと頭痛、腹痛、むくみ、イライラなど、不快なサインを感じる女性は少なくありません。こうした生理前特有の現象は「PMS」(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)と呼ばれ、実に女性の約4割が生理前にいつも経験しているといわれています。多くの女性を悩ませるPMSを乗り切るには、どのようにすれば良いのでしょうか。ここではPMSの原因と対処法を解説します。

PMSの原因はホルモンバランスの変化!?

PMSの原因はホルモンバランス?
月経とは成熟した女性の子宮から周期的に起こる生理的な出血。子宮の内側を覆っている子宮内膜が1㎝ほどの厚さになった時、受精卵の着床がないとそれがはがれ落ちて血と一緒に体外に排出されます。そしてすべてはがし終えると、また新しく壁を作っていくのです。
PMSを引き起こす原因はこの女性特有の「月経」と密接な関係があり、その月経はホルモンバランスの変化によって発生しています。

女性ホルモンには卵胞期(月経~排卵)に増える「エストロゲン」と、黄体期(排卵~次の月経)に増える「プロゲステロン」の2種類があります。受精卵が着床しなければ、プロゲステロンの働きにより月経が起こる仕組みになっています。このホルモンバランスの変化が、月経前のつらい状態を招いていると考えられているのです。

しかし生理のあるすべての女性がPMSに悩んでいるわけではないので、生理以外の要因によってホルモンバランスが乱れることで、つらい状態を引き起こしている可能性もあります。ホルモンの分泌は繊細なものであり、分泌には脳の働きが関係していることから、外部からの影響を受けて体内バランスが崩れることで、つらい状態を抱えることもあるようなのです。

生活習慣も大きく関わっている

PMSを招く要因として挙げられるのが、ストレスや食生活、嗜好品などです。
仕事や家事によるストレスを抱えている女性は少なくないでしょう。ストレスはホルモンバランスを乱れさせる要因のひとつといわれています。また、ストレスがたまって甘いものを食べすぎたり、飲酒、喫煙、カフェイン入りの飲み物の摂取もPMSの悪化につながるといわれるため注意が必要です。

暴飲暴食に注意してアルコールは控える

PMSの原因は暴飲暴食?
食事や嗜好品に関しては、とくに糖類と刺激物に注意しましょう。
生理が近づくと甘い物が欲しくなりがちです。そんな時はチョコレートやケーキよりも、でんぷんを含む穀物・豆類・イモ類などで糖分を補うのがベターです。
糖分の多いものは血糖値を急激に上昇させ、その後急激に下降させるのでイライラを増幅させる傾向があるからです。

また、生理前特有のつらい悩みのひとつであるむくみの予防のため、味付けの濃い食事やアルコールは控えて、利尿作用のある飲み物や食べ物を取りましょう。ビタミンEを含んだ乾燥豆・ナッツ・全粒穀物などがおすすめです。

なお、カフェインは利尿作用をもつ一方、精神を興奮させたり血管を収縮させる作用があるため、イライラや冷えにつながりやすくなります。PMSを防ぐためには、コーヒーや緑茶などの摂取も控えたいものです。なお、この時期特有の情緒不安定をやわらげるには、ビタミンB6・カルシウム・マグネシウムを含んだ食品がおすすめ。かつお・レバー・ナッツなどを積極的に取りましょう。

適度な運動でむくみ予防と気分転換を

生理前は体が水分をためこみやすくなる時期なので、運動で汗を流して水分を外へ出すことは、つらい状態のひとつであるむくみの予防に役立ちます。
生理前に限らず、できれば習慣的にウォーキング、ジョギング、水泳などの運動を行いましょう。代謝アップや気分転換にもなり、慢性的な悩みの緩和にもつながります。

まとめ

女性ホルモンの乱れによって起こると考えられているPMS。そのサインは人それぞれで、中にはほとんど感じない女性もいるようです。イライラやむくみ、頭痛といった特有の不調に悩まされがちな生理前を少しでも快適に過ごせるよう、この機会に食事や運動といった生活習慣を見直してみませんか。