腰痛の治し方はアナタに合った方法を!自分でできる改善方法とは

腰痛になってしまったら、腕のいい鍼灸マッサージ治療院に行くのが一番だと思います。でも、近くで腕のいい治療院を知らなかったら?お金がなくて自費の治療を受けるのは苦しかったら?

整形外科に行けば、レントゲンを撮って、腰痛の原因を教えてくれます。健康保険が効きます。でも、筋・筋膜性腰痛には湿布を出してくれるだけっていうところもあったりして…。

自分でできる対処方法ってないものでしょうか?

腰痛の治し方ってそもそもどんなものがあるの?

ここでは、筋・筋膜性腰痛の場合についてお話しします。

筋肉や筋膜(筋肉を包んでいる膜状の組織)が過剰に緊張していることによって痛みが出るので、緊張をゆるめてやることで痛みがやわらぎます。

鍼や灸、マッサージは物理的な刺激によって緊張をやわらげます。整形外科では筋肉をやわらかくする筋弛緩剤が処方されることもあります。

痛み止めの薬は、文字通り痛みを一時的に感じなくする薬で、使っても腰痛そのものが治るわけではありませんが、腰に負担のかからない姿勢で安静にすることを助けてくれます。
急性の腰痛であれば、冷やすことが有効な場合があります。

慢性の腰痛であれば、温めることがたいてい有効です。

ストレッチで腰痛を治すとしたら、どんな方法がある?

腰痛がひどいときのストレッチは、おすすめしません。

すでに緊張してしまっている筋肉に、よけい負荷をかけることで、悪化させてしまう可能性があるからです。

腰痛予防のストレッチであれば、本を参考にしたり、スポーツトレーナーに教わったりして試してみるのはよいと思います。たとえば、おへそをのぞき込むように前かがみになって、腰から背中を丸く後ろに突き出すようにすると、脊柱起立筋を伸ばすことができます。

ストレッチは、伸ばす筋肉の場所を意識しながら、じっくり時間をかけて、息を止めないようにして行うのがコツです。普段から筋肉を柔軟に保つことで、腰痛になりにくい体を目指しましょう。

ストレッチとは違うが腰痛に効果的なマッケンジー法という運動療法があります

ニュージーランドのマッケンジー氏という理学療法士が考案した方法で、その人の状態に合った方向に体を曲げたり伸ばしたりする運動や姿勢の指導をすることによって、痛みを減らして再発しにくくするのだそうです。

マッケンジー法が合わない場合もあるそうなので、初めはきちんとマッケンジー法を勉強した人から教わるのがよいでしょう。

腰痛を治すツボってどんなのがある?

腰痛のときによく使われるツボで、一人でも押さえたりしやすいものには、委中、承山、崑崙などがあります。

委中

膝関節裏のくぼみの中央

承山

ふくらはぎの中央、筋肉のふくらみとアキレス腱の境目

崑崙

外側のくるぶしの後ろ、アキレス腱との間。
指圧やお灸などをしてくれる人がそばにいる場合には、腰にある腎兪、志室、大腸兪を使いましょう。

腎兪

ひじの高さで背骨の中心から指2本分外側

志室

腎兪のさらに指2本分外側

大腸兪

骨盤の左右の上端を結んだ高さで背骨の中心から指2本分外側
症状によって、また、人によっても効果の出やすいツボは異なります。

押さえてみて、他の場所とは違って痛みが強く出るツボがあれば、じっくり押さえたり、お灸をしてみましょう。なお、痛みがある場所を強く揉むと、かえって状態が悪くなってしまうおそれがあります。揉むよりもじっくり押さえる方が筋肉の緊張をゆるめるのには効果的です。「痛気持ちいい」と感じるくらいの強さで、ゆっくり力を加えていき、2〜3秒そのままの状態を保ってから、じわじわと力を抜いていきます。これを何度か繰り返します。

お灸も効果的

せんねん灸、長生灸、カマヤミニなどの間接灸も、手軽に使えて効果的です。

火をつけたお灸をツボにおいて、熱いと感じたら外します。これを何度か繰り返し、すぐに熱いと感じたり皮膚が赤くなってきたら終わりにします。皮膚の弱い方は、熱いのを我慢しすぎるとやけどの水ぶくれができてしまうことがあるので気をつけましょう。

※お灸は火を使うので、くれぐれも火事には注意してください。

姿勢で腰痛が治るってホント?

慢性の腰痛の原因の多くは、よくない姿勢を長時間続けることによる腰の疲労です。ですから、普段から正しい姿勢をとるように心がければ、腰痛の予防になります。

正しい姿勢とは、背骨がS字を描き、頭や上半身の重みを柔軟に支える状態です。椅子に座っているときは、後ろが高く、前が低くなっているクッションを使うと楽によい姿勢をとることができます。床に座るときも、腰が丸くならないよう、座面の少し高くなった座椅子を使うか、座布団を二つ折りにしたものに座るとよいでしょう。

筋トレで腰痛が治る?

寝たきりの生活などで筋肉が弱くなると、疲れやすくなり、痛みも出やすくなります。では筋トレで筋肉を鍛えたら腰痛にならないですむでしょうか?

日常的に運動することにより、筋肉を柔軟に保つ効果はあると思います。しかし、腰や背中の筋肉ばかりを鍛えすぎてしまうと、反対側の筋肉とのバランスが取れなくなってしまいます。

筋トレを行うのであれば、前後、左右のバランスよく、疲れすぎない程度に行うとよいでしょう。なお、腰痛がひどいときには筋トレは行わない方がよいでしょう。よけい筋肉をいためてしまうおそれがあります。

食べ物で腰痛が治る?

食べ物はあくまで食べ物です。けがや病気に効果のある成分が含まれていれば、抽出されて薬になります。食べ物に、薬にできないような効果を期待するべきではありません。

筋肉をつくるのはタンパク質、それを動かすエネルギーとなるのは糖質、食べ物を消化したり、体を健全に保つためには脂質やビタミンも大切です。バランスよく、適切な量の食事をしましょう。

なにかこれを食べさえすれば腰痛が治る、という話があったら、疑ってかかってかまいません。

右側の腰痛を治したい場合はどうすればよいの?

右側の腰だけが痛い、というような場合には、たいてい、体の使い方にかたよりがあります。いすに座るときに足を組むくせがあったり、机に片肘をついてあごを支えていたり、片方の肩にばかり重いカバンをかけていたり。あるいは、体にどこか弱いところがあって、それをかばっている場合もあります。たとえば、足首や膝の具合が悪かったりなど。

自分でわからなければ、他の人に姿勢を見てもらったり、鍼灸マッサージ治療院で全身をよくみてもらうと、思ってもみなかったところに筋肉や関節の問題が見つかることもあります。原因を取り除けるならば取り除き、左右均等に体を使うよう心がけましょう。

それが難しい場合は、疲労がたまりすぎないうちに体をほぐすように気をつけましょう。

腰痛を治すには温める?冷やす?

急性腰痛(ぎっくり腰)になったばかりのときは、筋肉や筋膜に小さな傷ができて炎症を起こしていますので、冷やすことで少しは痛みを抑えることができます。しばらくたって炎症が治まった急性腰痛や、慢性腰痛の場合は、温めて血行をよくすることで治りを早くすることが期待できます。

お風呂にゆっくりつかるのもよいのですが、腰を丸めた姿勢で浴槽に座っていては腰に負担がかかってしまいます。温泉宿や銭湯の浴槽のように、階段状になっているところに座ることができればよいのですが、普通の家庭の浴槽にはたいてい腰掛けるところはありません。そこで、浴槽に沈める半身浴用のいすを使うと、浴槽の中で楽に座って体を温めることができます。

シップで腰痛は治る?

市販のシップには、痛み止めが入っているもの、冷やすタイプ、温めるタイプなどがあります。シップさえ使えば腰痛が治るというものではないかもしれませんが、うまく使えば痛みをやわらげたり早く治すために役立ってくれるかもしれません。

急性腰痛(ぎっくり腰)になったばかりのときには、痛み止めが入っているもの、冷やすタイプのものを使いましょう。

慢性腰痛のときは、温めるタイプのものを使いましょう。

テニスボールを使えば腰痛は治る?

「テニスボールを使って仙腸関節を刺激する」という腰痛対策がTVなどで紹介されているようです。

慢性腰痛の場合、仙腸関節まわりがこわばってしまっている人が多いので、上手に刺激できれば腰痛緩和に役立ちそうですが、道具を使った自己治療はつい「やりすぎ」になってしまいがちです。

仙腸関節は骨盤のかなめ、ここをいためてしまうと治るまで歩くのにも不自由することになりかねません。

実行する方は、くれぐれも体に無理な負担のかからないように気をつけてください。

寝方で腰痛は治る?

腰が痛いとき、仰向けはつらいけれど横向き寝ならば痛くない、という経験をなさった方も多いのではないでしょうか。

仰向けになると、重力によって腰のカーブが少したいらになります。筋肉の緊張によって腰の柔軟性が失われていると、それだけでつらくなってしまうのです。しかし、人は眠っているときに何度も寝返りを打つものです。ずっと横向きだけで寝ているわけにもいきません。

そんなときは、腰用の枕を使うのもひとつの方法です。低反発素材などの市販のものを使ってもいいでしょうし、バスタオルを巻いて棒状にして、好みの高さの腰用枕をつくってもいいと思います。やわらかすぎる寝具や、古くなってへたってきた寝具を使っていると、腰痛がひどくなる場合がありますので、腰が沈み込まないものを使うとよいでしょう。

その他腰痛の治し方で知っておいたほうがよい知識

腰痛で接骨院・整骨院にかかる方もいらっしゃるかもしれませんが、接骨院・整骨院で健康保険を使って慢性の腰痛を治療することはできません。もし慢性の腰痛でも健康保険が使えるという接骨院・整骨院があるならば、そこは健康保険の不正請求をしているのです。具体的には、健康保険の使える捻挫や打撲などと病名をいつわって保険請求をしています。

接骨院・整骨院で慢性腰痛の治療を受けるのは、不正請求に荷担していることになってしまいます。健康保険のおかげで、けがや病気の治療で3割や1割といった負担で済むのはたいへんありがたいことですが、限られた財源を不正に使うことは許されません。どうかご注意ください。

まずは街にある、マッサージ店などに行ってみてカラダの疲れ、腰の疲れを取り除いてもらうことをおすすめします。

まとめ

急性腰痛は冷やす、慢性腰痛は温めるようにしましょう。普段の姿勢が大事です。クッションなどを上手に使ってよい姿勢を保ちましょう。自分でできる対処法にはいろいろありますが、無理をしないことが大切です。