腰より上の背中が痛む!そんなあなたへ痛みの原因と簡単にできる解消方法とは!?

ふと気づくと腰ではなくやや上の背中が痛い。それはもしかすると、病気のサインかもしれません。背中の痛みが何か体の不調と付随している場合は、気をつけなければいけません。
 けれど安心してください。背中の痛みの多くは、肩こりの延長のような筋肉が硬くなってる場合や、血流の循環が悪い場合などがほとんどです。今回は、背中の痛みについてその見分け方と、その対処方法についてご紹介いたします。

なぜ背中の痛みが起こるのか?その原因を見分ける方法とは!?

背中の痛みの原因は、主に肩こりや、内臓疾患が考えられます。まずは、この二つの大まかな見分け方を紹介します。しかし、もし不自然な痛みが長時間続き、痛みが気になる場合は必ず内科にご相談してみてください!

見分け方その1| 肩こりなど筋肉や骨に関わる問題の場合

肩こりの症状は、首全体や、肩、背中にかけて重だるさや、筋肉の張り、痛みなどです。場合によっては、頭痛や吐き気を伴うこともあります。背中の痛みの多くは、この筋肉のこりに関わることが多いです。
肩こりの原因は、首から肩、背中の上にある僧帽筋のこりが原因の場合が多いです。これは、悪い姿勢、運動不足、ストレス、冷え、長時間の作業なども関係しています。また、僧帽筋の緊張が高まると、後頭筋や側頭筋という頭の後ろにある筋肉にも緊張が伝わり、その影響で頭の筋肉が硬くなり頭痛などの症状が出現する場合もあります。
それ以外の骨や筋肉に関わる背中の痛みの大きな見分け方としては、だまっていると痛くなく、日中や姿勢を変えると強く痛む場合は、筋肉や骨が原因である場合が多いです。

見分け方その2| 内科的な問題の場合

 単純な痛みでも筋肉痛などいつも感じている痛みと異なる場合には、心血管の病気や急性膵炎のような内臓疾患の可能性もあるので注意が必要です。
内科的な病気が原因での、背中の痛みは様々あります。それは主に膵臓、胃腸、心臓と関係があります。これらの場合は、背中のそれぞれの部分、左側・真ん中・右側などに痛みがあり、それに加えて吐き気、だるさ、首や胸の痛みなども付随していることが多いです。また痛みの出現の仕方が長時間続く、耐えられないほどの激痛、だまっていても痛い、どんな姿勢でも背中の痛みが治まらない場合なども、内科的な原因が考えられます。痛みが何か変だと感じたら、かかりつけ医にまず相談し、内科、泌尿科、総合診療科に診察を受けることが必要です。

背中のどこが痛いかで体の不調がわかる!?それぞれに考えられる原因をご紹介

 
ここからは、そうした背中の部位別に痛みが出る場合に起こる症状とその対策をご紹介します!

左の背中が痛い! 考えられる原因とは?

考えられる原因としては膵臓、心臓、胃に問題があることがあげられます。

  • 膵炎
  • 背中の左側から左下、みぞおちから左脇腹上部にかけて、鈍い痛みや激痛などがあります。それ以外にも、下痢、便秘、吐き気、嘔吐などの症状が出ることもあります。油の多い食べ物を取った食後や、お酒を飲んだ後に起こることが多いです。そうした場合は、膝を曲げたり、うつ伏せになると痛みが楽になることもあります。

  • 膵臓がん
  • 背中の左側から左下、みぞおちなどの胃のあたりにかけて、鈍い痛みや重苦しさなどがあります。それ以外にも体のかゆみや、体重減少、黄疸、尿の色濃くなるなどの症状が出現することもあります。

  • 胃炎・神経性胃炎
  • 背中の左側から左下、みぞおちや胃のあたりに不快感や痛みを伴うことがあります。それ以外にも胃のむかつきや、嘔吐、倦怠感、食欲不振、頭痛などの症状が出現することもあります。
    この症状は、空腹時、夜間、食後などに症状が出現する場合があり、胃炎だけでなく胃潰瘍や胃癌でも同様の症状がある場合もあるので要注意です。

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 背中の左側から左下、みぞおちや胃のあたりに痛みがあります。それに加えて、この症状では必ず急激な腹痛が伴います。痛みは持続し、初めは一部位だけですが、次第に腹部全体に広がることもあります。場合によっては、吐き気・嘔吐、発熱、頻脈、脱水、ショック状態などにつながることもあるので気をつけてください。

  • 胃がん
  • 背中の左側から左下、みぞおちや胃のあたりに痛みがあります。それに加えて、げっぷが何度も出ることや、しばらく続いている胃の不快感、胸のもたれ、食欲不振、吐き気が続く、黒色の便が出るなどの症状があるのが特徴です。

  • 狭心症
  • 背中の左側から左下、みぞおちから左胸、胸から喉、左肩、左腕などに痛みや、締め付けられる圧迫感などがあります。それに加えて、息切れとして自覚されることもあり、痛みの部位が曖昧なことが多いです。症状の持続時間は数十秒から数分です。

  • 心筋梗塞
  • 背中の左側から左下、胸に圧迫感を伴う激痛が走り、痛みが30分~数時間以上続くことがあります。それに加えて、顔面蒼白、冷や汗、除脈、血圧の低下、意識消失などが起こることがあります。

右の背中が痛い! この原因は?

考えられる原因としては、肝臓、胆のうがあげられます。

  • 肝炎・急性肝炎
  • 全身の倦怠感、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸などが起こることがあります。

  • 肝臓がん
  • 疲れやすさや、腹部のしこり圧迫感、おなかの張、下痢、便秘、尿が濃くなる、貧血、こむら返り、むくみ、皮下出血などの症状が起こることがあります。

  • 胆石症
  • 右背中から右肩に響くような痛みや、急にみぞおちに激しく痛むなどがあります。それに加えて、吐き気、嘔吐、黄疸、尿の色が濃くなる、白い便などが起こることもあります。食事の際に、脂肪分が多いものを摂取したときに痛くなるのも特徴のひとつです。

  • 胆嚢炎
  • 右肩や背中、腰、みぞおちや肋骨の下あたりに突発的に起こり、長時間激しく続く痛みが伴います。それに加えて、発熱、吐き気、嘔吐、黄疸などが起こることもあります。

  • 胆嚢がん・胆管がん
  • 背中の右側や、上腹部も痛みがある。それに加えて、全身倦怠感、発熱、食欲不振、体重減少、黄疸、右上腹部にしこりなどが起こることがあります。

背中の真ん中が痛い。この原因は?

 考えられる原因としては、筋肉、骨、神経の問題、整形外科的な問題があげられます。

  • 筋肉痛や疲労
  • 背中の上部、首、肩に不快感、だるさ、しびれ、重さや、鈍痛などがあります。それに加えて、背中から首までの筋肉の張りやこりがあります。これは一般的な肩こりや腰痛によるものなので安心してください!

  • 胸郭出口症候群
  • 背中の真ん中から上、肩や腕・首から肩甲骨にかけて、前腕の小指側に痛みやしびれがあります。それに加えて、触った感覚が鈍くなる感覚の低下、握力などの筋力の低下も出てきます。筋肉が低下すると、手の筋肉がやせていくこともあります。

  • 胸椎前方変位
  •  背骨に圧迫感や、胸に激しい痛みがあります。それに加えて、仰向けで寝れない、深呼吸をした時の痛みなどの症状があります。

背中の痛みがこんな簡単な方法でとれる

大半の背中の痛みは筋肉のこりが原因なので、半身浴や温冷交代浴がおすすめです。全身の血行を改善し、こりを改善するだけでなく、リラックスや、快眠効果も期待できます!

半身浴でリラックス

ゆっくりつかれる温度のお湯に、20〜30分間程度、お腹の上までつかる入浴方法です。
温度は夏38℃、冬40℃くらいです。その中で軽くストレッチをすると、さらに筋肉のこりがとれます。

温冷交代浴で積極的に楽になる

 5分から10分程度の温かいお風呂と、20℃程度の冷たいシャワーを交互に繰り返す入浴方法です。注意することは、シャワーを浴びるときに足からかけて、身体をゆっくり慣らすことです。特に心臓の弱い方は注意してください。
温かいお風呂で血管を拡張させ、冷たいシャワーで血管を収縮させることを何度も行うことで、血行を促進し、筋肉のこりもほぐします。

1日10分でできる簡単な背中のストレッチ

 首や肩周りを伸ばし、筋肉のこりや血行を改善をすることで、痛みがとれます。お風呂上りなど体が温かくなってるときに、これらのストレッチを行なうと効果的です。

簡単首のストレッチ

姿勢をまっすぐにして手を頭や顔にのせ、腕や手の重みでゆっくり頭を傾けます。いきおいをつけないように、気持ちいい範囲で行います。これらのストレッチを5分間行ってください。

首を前に倒すストレッチ

  1. 姿勢をまっすぐにする
  2. 後頭部に手を置く
  3. 頭を前方に倒す
  4. 30秒そのままにして、ゆっくり戻す

首を横にひねるストレッチ

  1. 姿勢をまっすぐにする
  2. 右手で左のほっぺに手を置く
  3. 30秒そのままにして、ゆっくり戻す

首を横に倒すストレッチ

  1. 姿勢をまっすぐにする
  2. 右手で左の側頭部に手を置く
  3. 頭を右に倒す
  4. 30秒そのままにして、ゆっくり戻す

首を斜め前方に倒すストレッチ

  1. 姿勢をまっすぐにする
  2. 右手で左の後頭部に手を置く
  3. 頭を右斜め前に倒す
  4. 30秒そのままにして、ゆっくり戻す

簡単肩のストレッチ

姿勢をまっすぐにして前や後ろに手を組み背中の筋肉を伸ばします。いきおいをつけないように、気持ちいい範囲で行います。

手を前で組んで伸ばすストレッチ

  1. 姿勢をまっすぐにする
  2. 両手を前で組みます
  3. 背中を丸めながら、両手を前に伸ばす
  4. 30秒そのままにして、ゆっくり戻す

手を後ろで組んで伸ばすストレッチ

  1. 姿勢をまっすぐにする
  2. 両手を後ろに回して、右手の手首をつかみます
  3. つかんだ手を下に引っ張り、左に首を倒します
  4. 30秒そのままにして、ゆっくり戻す

背中の痛みがとれなかったら、すぐ病院へ

 背中の痛みの原因の大部分は、筋肉のこりなので、まずは今回紹介したストレッチなどで対処することをおすすめします。
しかし、今回紹介したように背中の痛みは、たくさんの原因があります。
内科医が背中の痛みという訴えを聞くと、慎重になるほどにです。それは背中の痛みは重い病気が隠れていることが多いからです。あまりに痛みが続き、他の症状があったら、迷わず病院にいくのも必要です。