鍼灸院を開業するために知っておきたいこと

鍼灸院を開業

開業するまえに、現在のマーケットを知っておこう

鍼灸というといずれはご自身で開業を考えている方も多いと思います。
これから治療院を開いて、生計を立てていきたいと思っている方。最近では無資格で業界に入り込んできている人が多数いるので、その中でどのように経営していくか、長い目で見てしっかりと考えていかなくてはなりません。

昨今の都市部において、どのような治療院が出てきているかというと、今までとは違った形で次々とオープンしています。
元々、最初は「骨つぎ」をメインとした治療院が多数ありました。その後、時代の流れとともに流行も変化し、鍼灸やマッサージ、カイロプラクティック、整体、テーピング、幅広いところだとスポーツトレーナー、スポーツマッサージ等を自費治療の対象として導入してきました。

当時は、高度経済成長からバブルの時代への移り変わりで、経済的に安定していたからこそ、市場の流れは自分の健康へと変わっていきました。その為、中高年を中心に自費治療が流行始めてきました。
1995年頃には、クイックマッサージ、リフレクソロジー、アロマセラピーなど今度は若年層の女性を狙いとした戦略が流行っていきました。これらは雑誌やテレビ等のメディアの影響を受けています。

この頃、多くの手技療法の国家資格者はとても苦しめられました。
それは、クイックマッサージやリフレクソロジーなど、無資格者が手技療法界に入り込んできてお客さんを奪っていったからです。

これは、現在も同じ状況が続いています。結果的に、リラクゼーション系、慰安系の施術を行っている店舗はデパートや駅ビル、ショッピングセンターなどで見かけないことはないと言っていいほど定着してきています。
この業界の中には、フランチャイズなどで店舗数を急激に伸ばしているところも存在します。また、接骨院でリラクゼーション系の施術を行って成功している例もあります。

これらの整骨院は、リラクゼーション系の施術をメインとし、サブとして柔整の保険による施術を行っているといった、今までとは真逆のパターンも見られます。

手技療法の3つの施術方法

業界のこのような流れから、手技療法界では以下の3つのパターンに分けられます。

1.中高年を対象とした、従来の形の保険での治療系施術

接骨院の従来のタイプだが、昨今の業界の流れの影響により経営環境は悪化している。
療養費を軸としての運営では、今後は厳しくなると考えられる。

2.中年層を対象とした、自費での治療系施術

このタイプは絶対的な技術を持っている施術者がいる必要がある。結果を出すことで、遠方からでも患者が来院してくれるようになる。
鍼灸院や整体院に多い。

3.若年女性層を対象とした、自費でのリラクゼーション系慰安系施術

治療が目的ではなく、美容やファッションなどにも関わってくる。若年女性に人気を集めている。求められる。

1は今後もライバルは増える可能性が多いにあり、生き残るのがなかなか難しい状況になっています。療養費頼みの経営ではとても困難なので、接骨院としての開業の他に、新たな接骨院の形を見出していくのも大切になってきます。

2は治療家として考えた時に、理想的な形ではあります。しかし、この技術と信頼してもらえる患者を掴むにはかなりの時間を有することが予想されます。

3は患者ではなく、お客様という考えのところが多く、施術以外にも接客などが大切です。現在では店舗がかなり増えているので、どのようにして店舗を確立していくかが大切になります。

開業をするに従い、現在の市場のマーケットを知ることがその後の経営を成功させる為の鍵になります。
自院でどのようなサービスを行いたいかをしっかり考え、施術内容や治療院名、ユニフォームなど、現在のマーケットにおいて受け入れられるかを判断しましょう。