保険は鍼灸治療でも適用できるの?

医療は通常保険を適用して受けることが多いかと思いますが、一般的な医療と少し異なる鍼灸治療の場合はどうなのでしょうか。

そこで少し調べてみましたが、鍼灸治療はほとんどの場合が自費のようです。
鍼灸治療で保険を適用するには、まず医師の同意書が必要です。その中で、保険の適用が可能な疾患は、頚腕症候群、頚椎捻挫後遺症、神経痛、五十肩、腰痛症、リウマチの
6種類に限られています。これは意外と知られていません。
注意点としては、医師から同意書をもらい鍼灸治療を受けた場合、病院でのその疾患の治療を終了しなければならないということです。
その為、鍼灸治療との併用はできません。

損害保険を適用する

損害保険で鍼灸、マッサージ治療を受けることも可能です。交通事故などにより損害保険を適用している場合、担当の医師に鍼灸、マッサージの後遺症治療を受けたいと
伝え、医師からの同意を得ることで可能になります。もちろん、この場合は治療費の全額が損害保険会社から支払われることになるので、患者さんの負担は0円になります。

鍼灸治療で健康保険を利用する場合、治療内容に関係なく、1回約1,500円前後の適用となっています。これは、厚生労働省が定めている金額です。
200円から500円を患者負担の金額と考えると、1回の治療につき、約1,000円前後が健康保険で支払われる金額になります。また、健康保険の場合、請求するまでに手間と時間が
かかることにも問題があると言われています。昨今では、健康保険の財源確保が難しい状況になっており、上記のような適用金額を改善させることは厳しい状況にあります。
このような状況のため、健康保険を利用して治療を受ける人はあまりいないのが現状です。

健康保険を適用するには

健康保険を適用するには、医師がその疾患に対し、鍼灸治療を受けることに同意したことを証明する、「医師の同意書」が必要になります。
同意書は、医師に伝えれば発行してもらえます。

健康保険が適用できる疾患一覧

頚腕症候群(首から肩・腕にかけての痛みやこりなど)
頚椎捻挫後遺症等(むち打ちの後遺症など)
神経痛(坐骨神経痛、肋間神経痛、三叉神経痛、その他の神経痛)
五十肩(肩の痛み、腕が上がらないなど)
腰痛症(ぎっくり腰、腰の痛みなど)
リウマチ(関節の痛みや腫れなど)
健康保険が適用できる疾患は、上記の6つに限られています。この6つの疾患の中の1つに当てはまる場合、健康保険が適用できますが、
2つ以上の複数の疾患を同時に適用することはできません。また、病院や接骨院など、複数の施設で同時に診療を受けた場合、
鍼灸治療は健康保険の適用ができず、治療費は全て実費になります。

自己負担金

自己負担金は、社会保険、国民健康保険、共済保険、老人保健医療など、ご本人、ご家族の自己負担金割合によって、金額が異なります。
また、複数の疾患に対して治療を受けている場合、他の部位の施術が必要な場合は、自費になります。

同意書をもらう場所とタイミング

・どこの病院で同意書をもらうか
かかりつけの病院がある場合、そこでもらうのが一番良いです。内科でも問題ありません。鍼灸の健康保険は、1枚の同意書で6ヶ月間適用できます。

・いつ同意書をもらうか
厚生労働省の決まりで、「はりきゅうの保険給付は、保険医療機関において投薬、注射などの治療を受けても効果が得られなかったもので、
主治医がはりきゅうの同意書を出しているものに限定される」という内容があります。
腰痛で初めて病院に行き診療を受け、医師から同意書をもらっても、健康保険は適用されません。このトラブルを防ぐ為には、最低2回の通院が必要になります。